生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

自粛の中の週末

日曜日。
私が勤める大学は、いまだに再開の目処が立たない。
大学は小中高校よりも規模が大きいし、クラスの単位も大きい。講義室などは200人単位となる。学生たちはアルバイトやサークル活動など、大学の外の様々なアクティビティに参加する。しかもかなり長い時間をかけて通学しているものも多い。
そして、一部の大学生は(私の若い頃も似たようなものだが)何をしでかすかわからない。仲間同士でたむろしたがる。
一人の感染者が学生の中に混ざっていたら、周囲に一気に広がることは容易に想像できる。
それで、まだ流行が始まった初期に、兵庫県にはほとんど感染者が見つかっていない段階で、卒業式と記念パーティ等一切を取りやめることにした。
入学式も取りやめ。新入生のオリエンテーション、在学生のオリエンテーションも取りやめ。かなり早期から、授業は遠隔でやることを主張していた。実際に学生が1000人ほどいて、その中に一人感染者が含まれる確率がどれくらいか考える。前期の講義は15週間。学生はほぼ毎日来る。色々と考えて、無事に済むわけがなく、感染者が混ざり込んだときに、「絶対に」他の学生や教職員に感染しないような対応を考える。できるものならやったら良い。文科省などでも、「万全の感染対策」をとった上で、登校日を設けるとか、寝ぼけたことを言っているが、万全の感染対策とは、一人の感染者も学内に入れないことだ。
仮に、いわゆる三つの密を避けるとして、定員200人の講義室で150人の受講生を受け入れるにはどうしたら良いか。前後左右に2m間を開けるためには、20名程度の定員とせざるを得ない。7回に分けて講義をするか。対面講義で教員がマスクをつけて喋るか。聴覚障害の学生への情報補償はどうするのか。7回講義をしている時間はあるのか。
もちろん、無理なのである。どう考えても無理なので、遠隔授業やるしかない。そのようなわかり切ったことなのに、組織を動かすのは簡単ではない。
今後は、いつ大学を再開させるかという話になると思うが、今年度中は無理と思う。新たな患者が全く出なくなればできる。その状況がいつ来るか。集団免疫が形成される、またはワクチンが開発されるまで待たなくてはならない。来年以降だろう。
そのような主張は理に叶っていても、運営する側は受け入れがたいと感じるようだ。
我が家の周辺は、自粛ムードにかかわらず、結構な人出である。ずっと家に篭っている子供たちに、ちょっとマラソンでもしてこい。と言って、じゃお父さんも一緒に走っていらっしゃいと言われる確率が、平常時の20倍以上に跳ね上がっていると思われる。
家族で走る人たちや、部活が中止になって体が鈍る心配をする中高生の集団、出勤を止められてダイエットが気になる人や、スポーツジムが休業で困っている人たちなどなど。大丈夫か心配になるほどの賑わいである。
犬との散歩も人混みをかき分ける感じになる。
週末は少し多めに走る。ジョギングもやりすぎて疲れ切ると免疫力が低下する心配で、普段は自重している。