生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

遠隔授業

仕事の話を書く。
兵庫県の阪神間に住んで、仕事に通っている。阪神間というのは、神戸市、芦屋市、西宮市、尼崎市のことである。伊丹市や宝塚市も含めるのかもしれない。
割と交通の便が良く、気候が穏やかである。
コロナウイルスの感染症が流行している。
兵庫県は大阪府や東京都程ではないが、流行は続いている。
大学で教員をやっており、大きな影響を受けている。
いわゆる、遠隔授業を行っている。
随分と手間がかかる。今は、後期から始まる講義の準備をしている。8コマ1単位分の講義資料を学生にまとめて配布するとのこと。前期は、pdfで配布して、画面で見るように指導していたつもりだが、実際には半分くらいの学生が何らかの形で印刷していたようだ。随分コストがかかるらしい。
職場の印刷機でまとめて印刷して、登校日に配布することにした。
この後は、webで実施する小テストの準備や、オンデマンドで提供する講義ビデオを用意する。
一度やっているので、やり方はわかるが、負担が大きいのは変わりなし。
全く楽でない。
こう言ったことの準備や、実際に遠隔授業を受講するのに、タブレット端末が役に立つ。
このようなものが発明され、商品化されていて本当に良かったと思う。
一方で、印刷して紙媒体で配るという、化石的な習慣は依然として残っている。それはしなくて良いように準備していると言っているのに、コンビニエンスストアの印刷機にお金を突っ込んで、コストがかかりすぎるという苦情が来る。
手間を掛けて、印刷せずとも講義が受けられるようにしているつもりなのに、残念である。
いろいろな意味で、今回は運が良かった。
というのは、流行が始まった時点で、昨年度の成績評価や、入試、国家試験などが終わっていた。卒業式のようなセレモニーを中止すればそれで何とか対応できた。
その時点で、新学期は遠隔実施になると読んでいて、その準備を進めるように進言していたけれども、大学は動き出すのが遅かった。方向性を決めるのに、1ヶ月くらい無駄にしたと思う。入学式やいろいろなセレモニー、行事など、最初から全部中止にして、遠隔授業を円滑に進めるための準備をしたら良かったのにと、今でも思う。
学生の希望者全員にタブレット端末とポケットWi-Fiを貸与する必要があった。
それで学生の遠隔授業の環境を揃えたら、こちらの無駄も減っただろうし、遠隔授業に関する苦情も減っていたはずだ。そのための予算は、学生一人当たり10万円程度か。
そういうことを話し合ったり、アイディアを出したりする仕組みをすぐに作れば良かったと思うが、未だに出来ていないのは残念である。
タブレット端末の有用性については、随分前から着目していて、研究室に配属された学生には、全員に研究室予算から提供していた。
文科省がそう言ったことについて、きちんとした方針を出していれば、職場も動きやすかったのかもしれないが、文科省は今もってその場しのぎの通知を送ってくるばかりである。
そのしわ寄せは大学の教員が被り、被害者は学生である。