生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ピラフの週末

週末。土曜日は午前中に朝から職場に出向いた。
試験が近いので、受講生に対する質問対応という建前である。
既に、十分な資料を提供しているし、何を勉強したら良いのかも伝えているつもりである。きょうび、満点を目指して勉強する学生でもない限り、土曜日にわざわざ質問に来ることは考えづらい。そして、最終日の試験の前にやらねばならぬことが山ほどある学生さんが質問に来るとはとても思えなかった。誰も来なくても、やるべきことは沢山ある。何かあって休まなければならない時の代休を貯める意図もある。質問対応がなければ後期から始まる科目の資料の準備をするつもりで、いつもより少し遅い時間に職場に着いた。
結局、予告通り午前中一杯在室して、昼過ぎに職場を離れた。オープンキャンパスをやっていたのだが、その日の担当ではなかった。
バスに乗って三宮に出て、電車に乗り換えて中之島の美術館に向かった。それにしても暑い。日差しが強い。
福島で降りて、中之島まで歩くことにした。40年近く前の話になるが、院生になった当初、私の関西での生活は福島と中之島の往復で始まった。少しは土地勘があるつもりで福島近辺で昼飯と思ったが、土曜日の昼に適当な店を見つけられず、腹ペコのまま、炎天下を美術館まで歩く羽目になった。
「没後30年 木下佳通代」
と、題された展覧会の招待券を手に入れたので、観覧してきた。
予備知識なし。神戸にゆかりの芸術家である。初期の油彩は大変好ましい。
写真やコラージュを使った作品は、アイディアに溢れていて大変面白い。晩年は抽象的な大作が並ぶ。大変ドラマチックな絵である。
残念なことに、94年に55歳の若さでがんで亡くなられた。彼女を知る機会が持てて、大変幸運な週末だったと思う。それにしても、暑い腹が減った。食事にありつけないまま炎天下を福島に戻る。少し危険を感じて阪神駅のホームで水を買って車内で飲み干した。
結局、家の近くまで帰り着いてからファストフードのハンバーガーセットを注文した。
週末は、ピラフとイワシのビネガー煮、トマトとキュウリとササミのサラダ、カボチャサラダを作った。

翌日、月曜日には、株価が記録的な下落を記録した。実際には、金曜日から下落は始まっていた。週末の市場のお休みを挟んで下落が続いたという理解ができる。為替が円高に振れた。日銀が金利を上げる方針を示し、アメリカの経済指標が思わしくなく、つまり景気の減速ムードの中でFRBのおじさんが米国の金利を下げてゆく方針を示した。日本企業の業績は輸出産業を中心に円安に支えられている印象が強く、円高は当然それらの企業の業績悪化を招く。我が家には借金はあるが、資産と言えるようなものはないので、株が下がっても直接的な影響は無い。間接的にはいろいろあるのは理解している。一方で、円高と景気減速に伴う原油価格の低下は、円の価値の上昇と相まって、我が家には少しだけポジティブな影響を期待できる。留学中の息子への影響が心配である。