生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ポインティングデバイス

私がこれに拘るきっかけになったのは、十数年前にケンジントンのターボマウスを使ってからだ。マウスという名前だがトラックボールである。大きなボールを3つのステンレス製のローラーで支える。大変タッチの心地よい2つのボタンが付いている。マウスワークスというユーティリティソフトウエアで細々とした設定が可能である。以降、私はケンジントントラックボールを使い続けている。途中でステンレスのベアリング入りローラーのモデルは無くなってしまったが、最新のSlimBladeTrackballはステンレスローラーに匹敵する心地よいフィールである。
ケンジントントラックボールの心地よさとは何か。3つある。

  1. マウスワークスというソフトウエアの柔軟性である。上手に設定するとタイピング以外のほとんどの操作をトラックボールから手を放さずに済ませることが出来る。カーソルの動きもかなり細かな設定が可能である。しかし残念ながら、マウスワークスは5年以上もアップデートされていない。またウインドウズビスタ以降のバージョンには対応していないようだ。
  2. クリックの心地よさ。ケンジントントラックボールのボタンはとても軽く気持ちよい。私はトラックボールを左手で扱うが、ボタンの配置がボールに対して左右対称であることも利点の1つである。
  3. 大きなボールとスムースなローラーによる心地よいカーソルの操縦。弾みを付けてボールを転がすと、気持ちよく廻る。これは抵抗の少なさとボールの大きさから来る慣性によるのだと思う。

以上3つがケンジントントラックボールでならではのコンピューター操作の心地よさをもたらしている。
ケンジントンの最新モデル、SlimBladeTrackBallを使い始めたとき、マウスワークスソフトウエアが使えないことに不満を持った。(今でも不満である)しかし、それでも使い続ける理由は、ステンレスローラー以上にスムースに転がるボール操作の心地よさからである。
一方で、先日以来使い始めたMacBookProのマルチタッチトラックパッドの操作性には痺れた。ソフトウエアで実現した心地よい操作感が気に入ったのだ。私は普段外付けのキーボードで入力しているので、MacBookPro付属のトラックパッドを使う機会は余りないが、モバイルで利用するときには大いにそのフィールを楽しんでいる。前後して購入したデルのノートのオマケ的なトラックパッドとは大変な違いである。デルのトラックパッドは外付けマウスを使う前提で企画しているように感じる。
結局、ケンジントンにせよ、MacBookProのマルチタッチトラックパッドにせよ、心地よい操作感の理由を考えてみると、慣性スクロールに結論が行き着く。マウスジェスチャーやボタンのコンビネーションによるコントロールはユーティリティでいくらでも後付けできそうだが、慣性スクロールというトラックパッドの扱い方か全く革新的だ。後はボタンのフィールさえ改善してくれれば、アップル製のトラックボールケンジントンに匹敵すると云って良いだろう。越えるといっても良いかも知れない。
マジックトラックパッドには大いに期待している。

追記

こんなことを書いていて、SlimBladeTrackballに使用可能なユーティリティ、TrackballWorks Softwareが登場していることに気がついた。
http://us.kensington.com/html/17757.html