生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

善意がゴミ袋を満たす

12年前、私はロサンジェルスダウンタウンの日系人たちと作業に追われていた。
神戸で地震があり、日本政府の対応が遅いのでアメリカ人達はやきもきしていた。何しろ、レスキュー好きのお国柄である。
次々に支援物資が届けられ、日系人達がその窓口になった。私もボランティアとして、仕分け作業を手伝った。
アメリカ人は古いものを大切にする。彼らが家に取っておいた、大切な古着などが次々と届けられた。そのまま捨てるもの、日本向けに送るもの、そして、ホームレスなどに寄付するもの。三つに仕分けた。大量の段ボール箱が積み上がり、それらは日本向けに送られたはずだ。しかし、それらがどれほど被災者達の役に立ったのか私は知らない。残る半分の善意は黒いビニール袋に詰められて、そのまま廃棄、もしくはホームレスの施設に送られたはずだ。
先日、新潟で起きた地震の際にも、集まった善意の救援物資が却って現場に混乱をもたらしたはなしを耳にした。神戸の教訓は活かされていない。被災した自治体でなく、国が一括して管理するべきだと思う。又そのうちに地震は起こる。