生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

sea breezeとは

資生堂が出している商品ブランドの名前のようだ。化粧品らしい。瓶に見覚えがある。
今日は甲子園球場の内野自由席にいた。地元が出場で大変混雑していた。私の隣には親子連れらしき二人の男性が坐った。奥に父親、手前、私の隣に二十歳ほどの男性。彼は高校野球よりプレイステーションポータブルの方が興味があるようだった。携帯ゲーム機に飽きると居眠りをしていて、突然目覚めると鞄の中から見覚えのある瓶を取りだし、それがシーブリーズなのだが、掌に液体を移して体中に塗りたくり始めた。両腕から始まって首筋、胸、腹、背中とずいぶんと時間を掛けて、何度も何度も瓶から液体を掌に移しては塗る。
何のためにやっているのか、私には分からないのだが、ひとつはっきりしていることは、強烈な匂いが私の方に来ることだ。
それは焦げたゴムにトイレの芳香剤のピーチの香りを振りかけたような匂いだ。強烈すぎて呼吸が苦しい。我慢しきれなくなり、持っていたハンドタオルで顔を覆い鼻をつまんだ。そういうことが試合中三度あった。良く分からないが、資生堂はシーブリーズの瓶に、「強烈に匂うから周囲の迷惑を考えて使う」ように警告を書き込むべきだ。
あれはそういう使い方をするものなのだろうか。
大変不可解な気分になったので、ウエブページを見てみると、デオドラント、と書いてある。つまり消臭剤ということか。消臭という代物ではないことは明らかだ。全身にたっぷり使えると言うようなことも書いてある。身動き取れずに横にいた私は、あの瓶が空になるまで、この拷問のような状況が続くのかと思って憂鬱になった。
ウエブページでは、「クールダウン効果」まで謳っている。こういうインチキにはひとこと言いたい気がするが、兎に角、混雑した場所で使用しないことという注意書きは必須と思った。