生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

国歌

年に何度か、歌う機会がある。特に、我が家には子どもが4人おり、色々な行事に参加するたびに国歌斉唱の機会がある。
先日、息子が柔道の大会に参加した。開会式の会場には国旗が掲げられており、柔道選手達が入場したあと国旗に向かって国歌を歌う段になった。
柔道選手達の父兄達は、ようやく息子、娘を送り出しほっとしているらしく、国歌そっちのけである。私は妻を促して起立し、国旗の方を向いた。客席を見ると立っている人はほとんど居ない。柔道の団体はかなり保守的というか右寄りと感じるが、参加者の意識はそれほど高くないようだ。多分、愛国心というような問題以前の何かなのだろう。左寄りを自覚する私が取った行動がむしろ、会場の中では奇異に見えたのではないか。
数日後、娘の通う高校の創立数十周年の記念式典に招かれて行ってきた。妻がPTAの役員をしているので招待リストに入ったようだ。私は多忙で、中座して次の用事に向かうつもりでいたから大変ラフな格好だったが、参加者の多くは半礼服に白いネクタイであった。催しの内容を把握せずに会場に向かった私は受付で少々困惑したが途中で退出したいというと一番後ろの席に案内されたので、居心地が悪いことはなかった。(周りには同じくらいラフな格好をした人が居た)
式典の途中、国歌斉唱があった。ある信条をもった人の中には、頑として起立しない人も居る。私は起ち上がって口をパクパクするのが常である。私はこの歌が余り好きではない。歌って心地よいと思ったことがない。愛国心はあるつもりだ。しかしそれが国歌の歌唱という行為に結びつかない。ニッキョウソのせいかもしれない。昭和7年生まれの父親の影響かも知れない。良く分からないが、私はあの歌の歌唱を楽しんだことがないと云うことに、その時気づいた。