生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

鼻と口を覆う布を買った

いくつか買い物をした。
姉から、封筒が届き、中に布製のマスクが六つ入っていた。我が家の家族全員の分を作って送ってくれたのだ。
感謝の電話をした。少し話が弾んだ。
有名なジョガーで、ノーベル賞を受賞した生命科学者の山中教授は私と歳が近い。生命科学分野の学会でお目にかかる機会もあると思う。どこかのマラソン大会で一緒になることもあるかもしれない。
彼が、ランニング中のマナーとして、マスクをするべきという意見を述べられた。その様子はYouTubeで見ることができる。
ジョガーが歩行者とすれ違うことや、ジョガーが複数で並んで走ることが感染の危険性を増す濃厚接触にあたるかどうか、ジョギングで飛沫感染のウイルス性疾患を伝播させるかどうか、科学的な根拠がある話とは思えない。教授ご自身も、自分は不織布のマスクは息苦しいので嫌なので、京都マラソンの参加賞で貰ったフェイスカバーを使うとのこと。
私はそのビデオを見て、自粛ムード中の対応としては正しいように思えるが、国の専門家会議の意見を参考とした政府の方針ではジョギング等は問題なしとなっていたので、やや過剰な反応と感じた。
山中教授の影響力はかなり大きいので、早晩ジョガーが口を覆って走るのが当然のようになることを予期し、ワコール(京都のアパレル企業で、スポーツウエアも製品化している)のホームページでマルチウエィカバーという製品を発注した。あっという間に売り切れになったが、私は運良く手に入れることができた。
実際に装着して走ると、私にちょうど良いサイズだ。耳と口を両方を覆うようにしている。初めはジョギングするには少し息苦しい気がしたが、慣れるとあまり気にならなくなり、息苦しさよりむしろこれからの季節の暑さの方が心配になる。口を覆ってしまうので、ドリンクを飲みにくい。
ジョガーは多くのエネルギーを消費するので、その分たくさん空気を吸い込む。吸い込む分吐き出す。そして一般人より長距離を移動しながら呼吸をし続ける。たくさん吸い込むということは病原体を吸い込む可能性が高いということになる。たくさん吐き出すということは、病原体を持っている場合により多く吐き出すことになる。家に留まっている人よりも、ジョガーが社会に与える影響は大きいのかもしれない。一方で、私の口元を覆っている布は、病原体を阻止するような上等な者ではなさそうだ。影響を与える範囲をいくらか狭くしているかもしれないが、病原体を撒き散らす可能性が小さくなるわけではなさそうだ。風通しは確実に悪くなるので、フレッシュエアを吸い込むことに対してはネガティブに働く。つまり吸気中の二酸化炭素濃度はある程度増加しているはずである。そこは科学的に(生理学的に)データを出して影響について論じていただきたいところである。口元を布で覆った状態でジョギングすることが、体調管理に対しネガティブな影響を与える可能性について、それを勧める人が責任を持って論考すべきである。
何にせよ、見かけるジョガーの半分以上が何らかの口を覆う装備を身につけている。そのうちの1割程度がせっかくのマスクをずらして走っている。
ジョギングがクラスター発生の要因と明らかにされたケースはまだないと思う。
そのような科学的に病原体の伝播に関与するかどうか、よりも、自宅に留まることを実行する上で、ジョギングやウォーキングはよろしくないというのは間違いない。
どうも、調子が良くない。急に気温が上がった清なのか、自分の体調がすぐれないのか、布で覆われたせいで酸素を十分に取り込めないからなのか。マスクなしで普通に走りたい。そういう世の中に戻ることができるのだろうか。
三宮には、ワコールのスポーツウエア専門店があるが、当面は店を閉めるようだ。ランニングキャップもボロボロになったので買い直したいと思うが、これは少し先の話になるだろう。