生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

民主主義

憲法についての新書を何冊か読んだ。
日本国憲法の特徴が三つある。これは私が小中学校の頃から、教えられたことだ。
さて、
次女に質問する。(日本国憲法の特徴三つ)
基本的人権の尊重と、平和主義。それからそれから、、、、
三つ目が出てこない。
もちろん、国民主権である。現行憲法で、この三つをどのように位置付けているか。
もちろん、私も今までに憲法を学んでいるはずである。小中学校で三つの原則は教わったはず。
高校のことは覚えていないが、公民という科目が三年次にあったと思う。共通一次試験で、地理Aと日本史を選択するつもりでいたので、公民はほったらかしたように思う。
大学に入って、教養科目として法学を選択したので、その中で憲法は学んでいるはずだが、全く覚えていない。
前文に、
「ここに主権が国民に存することを宣言」している。平和と戦争放棄の話題にも(恒久の平和を念願し)と出てくる。また(専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永久に除去しようと努めて)それから(国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有する)
と書いている。
まず、天皇についての条文がある。
1条(天皇の地位について)この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。
9条戦争の放棄
そして、個人の尊重(13条)法の下の平等(14条)思想・良心の自由(19条)信教(20条)表現の自由(21条)職業選択(22条)学問(23条)婚姻と
両性の平等(24条)健康で文化的(25条)教育(26条)勤労(27条)と基本的人権(および義務)に関する条文、、、
41条からは国会、65条から内閣、76条から司法と続く。
97条に(基本的人権は)侵すことのできない永久の権利
98条この条規に反する法律、命令、詔勅および国務に関するそのほかの行為の全部または一部は、その効力を有しない。
99条公務員(国会議員を含む)は憲法を尊重し擁護する義務を負う

民主主義というのは、意思決定のプロセスのことであって、対義語としては「独裁」なのだろう。
ただし、独裁者たちも一応民主主義的なふりをして投票を行い、たいていは支持率が極めて高いことを誇る。つまり、市民にとって必要なことは「民主主義」よりもむしろ、「基本的人権の尊重」と「国民主権」なのである。
平和主義については、くどくどと論議する必要がないほど当たり前のことで、他国を侵略すること自体が「戦争犯罪」とされる世の中である。
基本的人権について付け加えるなら、国民は個人として尊重されるし、個人の心情に立ち入ったことは公共の福祉に縛られない個人の自由なのである。だから、私は「国を愛せ」とか「弔意を表せ」と命令されることのない国に生活しているのである。これは憲法の規定である。98条、99条を読めば、私は憲法に反するあらゆる命令を拒否できる。

ある国では、宗教的な行動規範が優先され、市民たちの行動や感情が支配されている。かつて、人種による差別が公然と行われた事実を忘れてはいけない。画一的な愛国心が強要され、大変不自由な生活が強いられた過去を忘れてはいけない。
少なくとも、憲法で定められている基本的人権について制限するようなルールは現行憲法下ではあり得ない。憲法で基本的権利として保証されている事項について、法律で強制するようなことがあってはならないわけで、そのような社会のあり方を「立憲民主主義」というようだ。
民主主義が万能ではないことについて、理解しておく必要があるだろう。憲法で認められている人権を制限するような法律が成立すること自体が憲法違反である。自分に認められている権利はどのようなものか、憲法に全て書いてあるので、今更ではあるが、勉強しておくべきである。