ある時から、多分、女房になる人に出会い、いくつかの決断をしていく過程で、私は、わがままに生きることの大切さを感じたのです。わがままという表現がネガティブな印象がありますが、自分のため。自分を大切に、ということ。誰かに奉仕するにせよ、それが自分にとって心地よいかどうかが重要な判断の基準になるということです。わがままですよね。心の欲するところに従えど、則を越えず。論語でしたっけ。私自身のことばかりではなく、そういう生活態度の人に魅力を感じるのです。
昨晩、深夜帯のテレビ番組で、太平洋戦争に従軍した人々が、自らの経験を語るという、討論番組をやっていました。私は、戦争の記録をきちんと残すべきだと思っていますので、その番組を見たのです。企画倒れ、という印象を持ちました。元兵士達の証言だけで、何かを導き出そうとすることに無理があるのです。戦いに巻き込まれた市民達の証言と対比させて、始めて兵士達の証言は意味を持つ。私は、その番組に私は満足できませんでした。
番組の中で、多くの元兵士達が、自分を大切にせよ、と、言ったのが印象に残りました。
