生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ハイブリッドカーに乗る

昨年夏に、それまで25年近く乗り続けた車(ホンダ・オデッセイ)を買い替えることにした。
6人家族であり、できれば6人乗れる車と思ったが、近頃ではあまり車の稼働率が高くない。実際に6人揃って車に乗る機会もせいぜい年に一度くらいである。
6人以上が乗れることを必須条件とせず、新しい車を選ぶことにした。
買い替える動機の一つは、オデッセイがずいぶん古くなっていること。車検の度にずいぶん整備費用がかかるようになっていること。そして燃費がよくないことなど。また、子供達が免許を取って運転するようになって、様々な安全装置が備わっていることが望ましいと考えたことなどからである。
私は大学生の時に免許を取って以来、ホンダの車を乗り続けており、今回もホンダの車から選ぶことに躊躇はなかった。
ちょうど新型になったところだったので、フィットを選ぶことにした。
装備によって幾つかのグレードがある。
1.5Lエンジンのハイブリッドモデルで、クロスターを選んだ。流行りのSUVのような見かけだが、別にSUVが欲しかったわけではなく、車体が小さくなって荷室のスペースが減った分、ルーフキャリアを取り付けるルーフレール付きを選びたいと思い、対応しているのがクロスターだったということ。ついでに言うと、幾つかのグレードの中で、クロスターは唯一の3ナンバーで、フロントグリルとバンパーが他のグレードと違っているので、外見で見分けがつく。クロスター専用の水色を選んだ。
デザインは悪くないと思う。なんとなく愛嬌がある。トヨタの吊り目で無駄に太ったデザインはあまり好ましく感じない。
この車は2モーターのハイブリッドである。エンジンは発電機を回すのに主に使われ、駆動用のモーターで走る前輪駆動車である。
なかなか力強く加速する。
まぁまぁ良い車と思う。道路の継ぎ目で突き上げられるような感じになるのはいただけないが、そんなことが気になるのは他の状況で気になることがあまりないからと言うことだろう。燃費も、上手に走れば25km/Lくらいは維持できる。充電が切れるとエンジンが動き出すが、小さな車ゆえエンジンの音や振動が運転席に伝わってくる。走っている時なら構わないが、スピードが落ちて駐車場内で切り返すような時に突然エンジンが回り始めると強い違和感を感じる。大してアクセルを踏んでいるわけでないのに、エンジンが勢いよく回り出す。またエンジンの回転が上がるのに車のスピードが上がらないのは車が壊れているような印象を受けて気持ち悪い。時速70km以上の速度になると、エンジンが直接駆動輪を回すようになるようだ。だからといって素晴らしく燃費が向上するわけでもないように思う。
やはり、タコメーターはついていた方が良い。せめて、今エンジンが回っているのかどうか、水温が適切なのか、それくらいの表示がインパネにあって然るべきと感じる。
この車の素晴らしいところを表現するのは難しい。渋滞の中を低燃費で走るのは得意のようだ。
シートが座りやすいとか、視界がわりと良いとか。わりと荷物のスペースが広いとか、そういうことは言えるかもしれない。
最新の車に乗る経験がほとんどない。数年前にレンタカーのアクアに乗った。あれはエンジン駆動でモーターアシストだが、発進加速は良いが、走り始めると非力に感じた。
フィットに乗り始めてからは、常に燃費を気にしながら走るようになった。エンジンを回すみたいな乗り方は一度もしていない。高速道路を少し走ったけれど、高速道路より渋滞の下道を走るのに向いている車と感じた。
燃費を気にしながら運転するのが苦にならない人には向いている。
多分、ホンダにとっては失敗作と思う。