生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

利き手の親指

かなり夜明けの時間が遅くなってきた。
私が目覚める時間は、日の出の前後である。
まだ部屋は薄暗い。カーテンを開けると朝日が見える。
犬はなかなか寝床から起き上がってこない。
私は自分の簡単な朝食を済ませて、コーヒーを入れる。身支度を整えて、犬と散歩に出かける準備をしているというのに、犬は寝床から立ち上がろうとしない。
出発が遅くなると、仕事に出かける時間がずれ込むので、犬を無理に起こすことになる。申し訳ないが、犬が寝ているマットをひっくり返す。どうしても起きてこない中学生の息子を起こすような感じだ。
無理やり起こされた犬は少々不本意そうだ。
「ほら、出かけるぞ」と声をかけ、ハーネスを用意すると近づいてきた。首にハーネスを掛けて、胴紐を結ぶために背後から手を回す。
以前の犬は両足をハーネスに突っ込んで、背中側で金具を止めるようなハーネスを使っていた。
今は、首と胴と二箇所、前側に金具がある。背中側からお腹側に手を回す必要がある。機嫌の悪い犬なので、首の周りは最初から金具を留めて輪にしてある。胴回りに手を伸ばして、金具を留めるのがかなりスリルがある。
散歩が終わり、家に戻ってきたときに、雑巾で足を拭く。犬にはこれが結構ストレスになるようだ。
噛んだらあかん。グルルになったらあかんぞ、と言い聞かせながら足は拭いた。ハーネスを外そうとしたらいきなり、グルルと威嚇して、噛みつこうとしたので、すんでのところで手を離した。仕方なく、抱き上げて居間に連れて行って、膝に乗せて慎重にハーネスを外そうとした瞬間に、右手母指の先端に噛みつかれた。犬歯が食い込んだ感触があり、傷は小さいが出血した、ジンジンと痛む。
とりあえず、応急の手当てをした。バイクで通勤するつもりでいたが、運転に自信が持てず電車で出かけた。
右手親指の先に絆創膏を貼ると、あらゆることが不自由である。仕事にも差し支える。ノートパソコンで作業するときに、右手親指をトラックパッドの操作に結構使っている。絆創膏のせいで、感覚が鈍い。
ズボンのボタン(501なので、トイレに行く度にボタンを外したり留めたりする)を留めるのに苦労する。501は右利きの人に使いやすいように作ってあることに気づいた。
長い会議。学生さんと論文読み。
スペインのワインを一本買って帰宅。
すぐにジョギングに出かけた。
1時間程度、夕食前に走るのであれば、なんとか時間を見つけられそうに思った。
走っている間に何かを感じたはずだが、日記に再現するには記憶が曖昧である。
週末の料理は、タコ飯。鰤の塩焼き。ほうれん草の胡麻和え。味噌汁はえのきと玉ねぎとじゃがいも。冷蔵庫の野菜室に残っていたものを使った。
すっぽかして予約を取り直した美容院に夕方出かけたために、料理に集中できなかった。というより、生姜ひとかけ、とか、たっぷり塩胡椒を振るとか、そういう表現が私にはよくわからない。
とりあえず、生姜ひとかけは、私が想像している量の半分程度と思う。
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