生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

晴れ

息子は少々元気を取り戻し、朝食を食べた。少し熱があるように感じたので測ってみると、37.5℃(腋下)。微熱があるなぁ、と思った途端に嘔吐。
三女は、パソコンで遊びたいがために、ドリルを先に済ませようと一生懸命。次女が家庭教師役。
コメントを三つ削除しました。

予防接種

たまたま見かけて、アンテナに入れた日記の中で、予防接種が話題になっている。日記を書いている人は、医学生である。
とある育児日記の記述に関するコメントである。
彼の主張する予防接種の意義は、おおむね正しいのだろう。
しかしながら、予防接種の副作用による事故は起こっており、接種される側が、

針を刺すかわいそうさプラス、得体の知れないものがあんなちっちゃい体に入れられるなんて、無気味だと思いませんか?

基本的に、予防接種は健康な体の中に毒を入れられてるような気がしてならないのです。

という感想を持つことは、自然なことと思う。むしろ、予防接種の意義と、それによって接種を受ける側が得る利益に加え、リスクを説明して納得させることは、インフォームドコンセントの確立という意味で、医者の義務だろう。
予防接種を拒否することを、

自分の身を守ろうと気取って持ったバタフライナイフは、持ってる方が自分の危険も高めるという本末転倒。

と表現しているが、例えとして適切ではないように感じる。医療行為に対する不安を取り除くための説明のはずだが、「あなたは自分のこどもを殺人者に仕立てるつもりか?」では、恫喝しているような印象を受ける。理解を得られるとは思えない。

追記

上記日記の引用先で、バタフライナイフの例えが出てくる。

我が子に拳銃やバタフライナイフを持たせないのと同様、我が子に麻疹ウイルスを持たせてはいけないと思う。世の中には通り魔も居るし丸腰では危険だと、我が子が学校に拳銃持参で行くのを黙認する親があろうか。

引用先は、予防接種を拒否し、副作用から我が子を守る手段をバタフライナイフと表現しているのではない。
日記の中の、自分の身を守ろうと気取って持ったバタフライナイフという表現は、間違った引用だと思う。予防接種を拒否することが、バタフライナイフをもつこととは言っていない。無防備な状態が、我が子に(バタフライナイフを振り回すような)危険な感染症をもたらすということをいっているのだと思う。

日記
http://d.hatena.ne.jp/chirin2/20050205#p3
引用先
http://childdoc.exblog.jp/1620637/
とある育児日記
http://www.junglecity.com/essay/kazuyo/20.htm

踏切

踏切横断「止まらずOKに」 自民有志が法改正検討
Asahi Com
踏切前の一時停止と安全確認を義務づけた道交法33条1項を「注意しながら徐行で通行する」と改めたいとしているとのことだが、大変よいと思う。そうしましょう。
私は必ず一時停止するが、追突されそうで怖い。一時停止そのものに、余り意味がないような気がしていた。

予防接種(メモ)

話がややこしくなっている。メモ。
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/report2002/measles_top.html
国立感染症研究所:麻疹の現状と今後の麻疹対策について)
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/b-measles.html
国立感染症研究所:感染症情報センター 麻疹)
以下二つのパラグラフは、新簡明衛生公衆衛生(改訂5版)南山堂の274-275ページ付近のまとめ。
平成6年の予防接種法の改正で、義務規定が緩和された。(受けなければならない、から、受けるように努めなければならない)
麻疹ワクチンも、「受けるように努めなければならない」予防接種のひとつであるが、三種混合(MMR:流行性耳下腺炎、麻疹、風疹)ワクチンの接種が無菌性髄膜炎の副作用のため、平成5年から中止になり、麻疹ワクチンの接種率の低下が危惧されている。
以下は、国民衛生の動向(2002年版)より。

予防接種は感染症が流行することを防ぐ(集団予防)だけではなく、個々人が感染症に罹患することを防ぐ(個人予防)という重要な役目を担っており、

(136ページ)とある。さらに、

平成13年度の予防接種法の改正では、流行阻止を目的とした集団予防を1類、個人予防の積み重ねとしての間接的な集団予防を2類とする概念的な分類が行われ、

ここで、麻疹は定期一類疾病予防接種に分類されている。他に、一類に属するものは、

である。因みに二類はインフルエンザ(高齢者を対象)。
他に任意接種として、インフルエンザに加え、水痘(水ぼうそう)おたふく風邪、B型肝炎。

検索

Googleでサイト内検索をする。おやこニュースという検索語で調べると、サイト内でどのくらいのページが検索に掛かっているか、見当が付く。
一頃200ページほどになったのだが、どんどん減って、現在37ページ。
検索経由で来る人が少しずつ増え始めたのは、もくじのページが検索に掛かるようになったかららしい。

予防接種(更に追記)

田辺製薬の乾燥弱毒生水痘ワクチンの効能書を見ると、接種対象者として、
生後12ヶ月以上の、水痘の既往歴のないもの、に加えて該当者として(抜粋引用)

  1. 水痘の罹患が特に危険と考えられるハイリスク患者(急性白血病などの悪性腫瘍患者および治療により免疫機能に障害をきたしている者及びそのおそれのある者)中略(具体例列挙)
  2. ネフローゼ、重症気管支喘息などでACTH、コルチコステロイドなどが使用されている場合は、原則として症状が安定している症例が接種の対象となる。(中略)
  3. しかしながら緊急時、例えば感受性白血病児が水痘患者と密に接した場合などには、、、(後略)
  4. 予防接種を受けたハイリスク患者と密に接触する感受性者
  5. 水痘に感受性のある成人、特に医療関係者、医学生、水痘ウイルスに対する免疫能が低下した高齢者および妊娠時の水痘罹患防止のため成人女子は接種対象となる。
  6. (後略)

すなわち、水痘の予防接種は、免疫能に問題があり、水痘が重篤化する可能性のある人を含む。
一方、国立感染症研究所の中のページ。
水痘−その病態とワクチン定期接種化に向けて
http://idsc.nih.go.jp/iasr/25/298/dj2982.html
は、研究論文らしいが、まとめの中に、

成人例を含めるとかなりの数の入院患者が存在するようである。このような患者の中には、昨年我々が経験したような医原性の免疫不全宿主での重症感染も相当数あると思われる。水痘ワクチン定期接種化を目指し、全国レベルでの実態把握が必要であろう。

と、述べていることから、治療目的で、免疫抑制剤を使用している患者への感染を防ぐ意味で、水痘の予防接種を定期接種化しようと考えている人が居るようだ。何にせよ、これが描かれた段階では、入院患者数や、威厳製免疫不全宿主の重症感染症がどの程度数あるか、よくわかっていない状況だったようだ。。
水痘の予防接種は、比較的安全であることから、予防接種で防げるものは防いでおけばよいということなのかもしれない。しかし、上記、水痘ワクチンの接種対象者を見ると、社会全体に予防接種をおこなうより、ハイリスクの人にやった方が、効率は良さそうな気がする。子ども四人を育てる親の立場としては、罹らないで済むなら、その方が良いかもしれない。副作用がないというなら。

私は、「子育てエッセイ」予防接種、に描いてあることは、医学的に正しいかどうかは別として、別段拙いこととは思わない。
親の気持ちとして、理解できる。問題になりそうな部分は、

私が娘にMMR(日本では副作用多発で取りやめになったおたふく・はしか・風疹の混合)はしたくないのではしかだけ単独で受けさせたいというと、風疹もおたふくも大事な予防接種だといわれました。特に風疹は妊婦がかかると胎児に影響が出るといわれています。だから、もし予防接種をしていないうちの娘が風疹にかかり、知らない間に妊婦にうつしたらだめでしょう、ということなのです。社会責任とでもいうのでしょうか。でも私は全くこの考えには反対です。社会責任のために私は自分の子供に予防接種をうったりしません。自分の子供を守りたいから打つだけ、他人の利益なんて、乱暴ですが、考えません。少しでもリスクのあるものを、社会責任の名のもとに私のかわいい子供に押しつけられてはたまりません(もちろん、我が子を守りたいからこそ予防接種をするのだと先生に言われますが)。それに、ここアメリカに住んでいる限り、まず風疹にはかかりたくてもかかれません。妊婦にうつしたくてもうつせません。それに妊婦自身が抗体検査をして、自分と胎児を守るべきだと思います。また、B型肝炎のように、空気感染しない病気の幼児への予防接種も、私は反対です。輸血・性交渉などでしかうつらないのに、なぜ幼児に予防接種を打つのか?母親がキャリアーでない限り、感染の可能性はほぼないであろうこの病気、私は子供が10歳から12歳になるまで待とうと思っています。

というところだが、MMRの危険性に関しては、

また、1989(平成元)年4月、我が国においてもMMRワクチン(統一株)が導入され、定期接種のワクチンとして麻しんワクチン、MMRワクチンのどちらを接種してもよいことになった。ところが、MMRワクチン中に含まれるおたふくかぜワクチン株による無菌性髄膜炎の多発が問題となり、製造メーカー独自の株を使用した自社株MMRワクチンへの切り替えが行われた。しかし、無菌性髄膜炎多発の問題の解決には繋がらず、我が国におけるMMRワクチンは 1993(平成5)年4月、接種が中止となった。
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/report2002/measles_top.html

という事実を知っていれば、おたふくかぜの予防接種は受けたくない、という気持ちは理解できる。風疹については、先天風疹症候群が問題となる。自分の子ども(ここでは孫か)が罹患することに関して、自己責任と言っていいだろうが、他人の赤ん坊に影響を及ぼす可能性に関しては、自己責任では済まず、これはきちんと説明し、納得してもらうしかないだろう。
子育てエッセイの主は、はしかの予防接種だけを単独で受けたいと希望しており、麻疹が危険な感染症だということは十分に理解しているように思える。

暫定日記。日々の泡20050205:経由

「ド素人」が日々感じたこと考えたことなどを自由に書いて良いわけないし、何かについて書くときにはその何かについて間違ったことを書かないように細心の注意を払ってキチンと調べてからでないと書けないなんて、当然のこと。
(ナンタラの言いたい放題)

「ド素人」の定義が曖昧だが、彼女は子育てに関しては素人というわけではなさそうだ。医学生諸氏が、自分の子どもを外来に連れて行って予防接種を受けさせた経験があるかどうか知らないが、「ド素人」が日々感じたこと考えたことなどを自由に書いて良いわけないという発想に、インフォームドコンセントという言葉がむなしく響く。何とも、驚いた。
色々と、感じたが、私もド素人ゆえ、これくらいにしておく。

10年ほど前に、米国で生活していて、職場の検診で、私はB型肝炎の予防接種を拒否した。
長女は米国で生まれ、予防接種も色々と受けたが、やはりB型肝炎ワクチンの接種は断った。
米国は家庭医が予防接種の履歴をきちんと記録する。それに比べると、日本のシステムは、いささかいい加減に思う。就職などに際して提出する健康診断に、BCG接種の履歴を書く欄があっても、自分の接種歴を覚えていない人が多い。私自身も、「小学生のころ」、という以上の記憶がない。

平成6年の予防接種法の改正で、義務規定が緩和され、「受けなければならない」が、「受けるように努めなければならない」と変わったのは何故なのか。
国民は、義務として予防接種を受けなくてはならないのか。
危険性を知っていて、受けることを躊躇したり、説明を必要と感じる人と、いわれるままに(場合によっては、ろくすっぽ問診票も読まずに)列に並ぶ人と、どちらの態度が正しいかは、考える人の立場によって異なるのではないか。

暫定日記/日々の泡 http://d.hatena.ne.jp/youarai/20050205#p1

予防接種の目的が「流行させないことによって、予防接種を受けられない人たちを守る」ということを第一義としていて「自分や家族を感染から守る」というのが副次的な目的であるというのは理解できるものだ。

上記:http://d.hatena.ne.jp/namnchichi/20050205#p4
でもふれたが、
「国民衛生の動向」(2002年版、少々古い)に依ると、予防接種の意義について、

予防接種は感染症が流行することを防ぐ(集団予防)だけではなく、個々人が感染症に罹患することを防ぐ(個人予防)という重要な役目を担っており、

とあり、自分や家族を守ることが副次的な目的、とは書いていない。また、集団予防の概念が、予防接種を受けられない人たちを守ることを第一義、という解釈は、必ずしも正しくはないのではないか。
上記、国立感染症研究所の中のページ。「水痘−その病態とワクチン定期接種化に向けて」
http://idsc.nih.go.jp/iasr/25/298/dj2982.html
のなかに、

近年の医療の進歩により、ステロイドを始めとした免疫抑制剤の投与を受けている後天性の免疫不全患者の数は増加の一途をたどっている。

という記述があり、無視できない現状となっていることは間違いないのだろう。集団予防により実現する一般人を対象にした流行の防止は、予防接種を受けられない人たちを守ることに繋がるのは当然のことであるが。